【ポケモンチャンピオンズ】"未踏の3桁"到達と、草野球と、さざなみ

<はじめに>

時に2026年8-9月のシーズンM-5。

筆者は到達したことのない、『3桁』に足を踏み入れた。証拠画像はこちら。

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これにはそれなりに深い訳があるので、こうしてここに書き綴ろうと思ったわけである。

※先に、せっかくパーティ構築のアドバイスをくださったいりぼうさんには、誠に不甲斐ない顛末となってしまったこと、お詫びします。

 

<事の発端〜未踏の3桁まで>

シーズンM-5某日、あまりにもシングルバトルが勝てなくて、懇意にしてくださっている方にアドバイスをいただいてパーティを再編。メガリザードンXを軸にしたパーティで、レート1600台から再スタートを切ったところだった。最初は二連勝したはいいものの、そのあとは10戦ほど対戦を重ねども勝ち越しができなくなってしまった。

ここなら普通、ポケモンは変えずに技構成や努力値配分を見直す、或いは補完枠で入れていたポケモンのみを変えてみるなどで試行錯誤をするのが対戦で勝ち上がっていくのに必要なことであるとは、頭ではわかっている。(この方針がすでに間違っているということなら、もうどうしようもないし、『そういうこと』だということでご解釈いただきたい)

だが、今回に限ってはそうはならず、『もういいや』となってしまった。その理由を自分なりに考えてみたが、どうも一つにまとまらない。筆者がパーティを変えたところで勝つビジョンがもう見えない、かといって他人に構築を1から10まで委ねるのはその他人に迷惑だし仮にやってもらったとしてそれを私がうまく運用できるかは別の話、そもそもの話これ以上やり込むと生計に支障をきたす予感がした、などといろんな理由が考えられるが、多分これの全部だろう。

どうせ勝つ気がないなら、レート配りおじさんになろうと、初手降参を繰り返した結果がこれである。筆者が今までに足を踏み入れたことすらないレート3桁まで、深みに入ったのである。来シーズンもこれをやるのかは私の気分次第だが、得られたことは三つ。

①レート配りおじさんになれたのは序盤のみで、ここまで落ちるとその意味があるのかどうかは、正直疑問だった。

②落ちるところまで落ちると、相手のレートを見ては『お、980!?俺より下やん俺ももっと落としたろ!』という謎のモチベーションが生まれることが判り、案外精神衛生は悪くない。

③今まではマッチング開始から妙な緊張感で締め付けられる感覚があったが、これをやってる間はそんな緊張感はゼロ。レート帯4桁に戻れればそういう感覚も戻るのかもしれないが、緊張感ゼロの感覚は忘れたくないと思った。

 

<それでもポケモンチャンピオンズを…>

他人から見れば自棄になったと見える、というかそれは事実だし下手な弁明をするつもりもない。そんな行為をした筆者ではあるが、来シーズンも涼しい顔をしてランクバトルに参加するつもりではいる。それはなぜか。

①シンプルに来シーズンが楽しみ

メガZやセグレイブ、ゴリランダーを含めた新内定ポケモンの登場にワクワクが止まらない。これはもう、今シーズンのランクバトルに精神を砕くよりも、来シーズンに気持ちを向けて時をまったりと待つ方が生計に支障が出ないし精神衛生もいい。

②ポケモンバトルとの向き合い方について

10年以上前から、ポケモンバトルというものに対してただならぬ想いと蓄積を持ち続けた筆者だが、この10年の間でレート戦での結果が大成した実感を得られていない。こうなれば、自分にはセンスや才能がないとみて距離を置くのが普通だろうし、2016年の筆者は実際にそうした。それもあって、ポケモンサンムーンからポケモンソードシールドまで一切ポケモンに触れなかった。ポケモンレジェンズアルセウスやポケモンスカーレットバイオレットにて緩く復帰はしたものの、こちらもただ流行りに乗っただけの復帰にとどまった。

今回、バトル専用ツールという形式のチャンピオンズの実装ということで、本流のポケモンとは別ベクトルでポケモンバトルというコンテンツを続けようという運営側の意思が表明されたと筆者は見ている。筆者も、忘れた頃にポケモンバトルの動画を見返したり最新のトレンドのポケモンバトルの動画をこの10年以上もの間、細く長く続けてきた。筆者にとってのポケモンバトルはすなわち――。

 

<ポケモンバトルは、野球>

筆者と同じかそれ以上の世代のお父上(またはご自身)が、家のテレビの前で野球中継を見ては余暇を過ごす姿に心当たりのある人は多いことだろう。筆者がポケモンバトルの動画を見ているのはまさしく、これと同じ感覚である。『ここの場面ではこれでしょ!』『今の流行りはやっぱりこれだな!』とかを画面の前で一喜一憂する姿は、まさしく一致すると思う。

加えて、ポケモンバトルは参加するハードルがとても低い。自分でポケモンバトルをする際は、『いつもは野球中継を見ているオヤジが、晴れて気が向いた日には草野球に出かける』感覚なのである。

筆者にとって、ポケモン対戦動画は『野球中継』(ライブ配信であれば意味合いがもっと近いだろう)で、自分でやるポケモンバトルは『草野球』なのだ。

 

<終わりに、ポケモンバトルとの向き合い方>

コンテンツを推し続けることは、簡単なようで実は一定の苦痛を伴う。筆者は機動戦士ガンダムシリーズもこよなく愛しているが、新作が出るたびに、行き過ぎたファンを観測するたびに苦痛を伴ったが、今ではその苦痛を伴う変化こそが生き残り続けるコンテンツの力と悟った今では、一定の距離を保ったままガンダムを推し続けることができている。

ポケモンバトルにおいても、筆者は持つべき適正な距離感がある気がしている。それは、ポケモンバトルという海から離れることではない。波打ち際でさざなみに転がされながらそれを楽しんだり、気が向いたら沖まで泳ぎに行っては荒波に揉まれに行く。疲れたら波打ち際に戻る。そんな距離感が、(筆者の推しポケモンの1匹である)タマンタゆかりのさざなみのおこうの原産地でチャプチャプ遊ぶ距離感こそが、筆者にとっての適正な距離感なのだろうと自覚できた。

 

今日も今日とて、さざなみのおこうでも焚きながらシーズンM-6到来を待ちつつ、ポケモンバトルに興じたい。

 

【ポケモンチャンピオンズ】ダブルバトル初心者がマスターボール級に到達した話

いにしえのポケモン対戦を知るも、ブランクだったり向き合ってる時間が短かったりで、あまり挑戦したことのなかったダブルバトルに、この2026年8月のお盆休みに筆者も挑んでみた。

 

パーティの出発点は、メガライチュウYを軸にした『でんじほう』による高火力とまひ状態の押し付けである。潜り始めは、サーナイト、ガブリアス、オニシズクモ、ユキノオー、アーマーガアを揃えた六匹でスタートしたが、さまざまな洗礼を受け…

ダブルバトルで使用率の高いガオガエン、リキキリンを入れてみたところ、この三匹の軸なら勝ち筋が見えそうと判断。以降は残りの三匹を試行錯誤しつつ…というより負け続けつつ探したという感じだった。

ジジーロン、アローラキュウコン、ズルズキン、カビゴン、ラグラージ、ペリッパー、ブリジュラス、エルフーン、オオニューラ、ブリガロン、イダイトウ、ミミッキュ…

特にマイナーポケモンを探したつもりはなかったのだが、これだけのポケモンを揃えてもうまく動かさなければ勝てない壁の高さを感じた。

そんなわけで、マスターボール級に登った際に組み上がったパーティはこちら。

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入れたり抜けたりを繰り返したヤバソチャが最終的にはパーティ入りを果たし、最初は悪ふざけで入れたつもり(後述)のヒスイダイケンキが、持ち物と技を変えてここまで一軍で残り、メガ枠にはメタグロスが入ってFIXとなった。

以下、各ポケモンの解説。メガライチュウYが構築の軸ではあるのだが、都合により紹介は一番最後とさせていただきたい。

 

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ガオガエン

言わずと知れた、と言って差し支えないと思うほどにダブルでは有名なガオガエン。

技構成や持ち物は普通。配分についてはこうげき特化であるところが特徴かもしれない。上の通り火力が不足気味なパーティなので、この子にも火力指数を稼いで欲しいというのがある。メインウェポンをぶっ放すだけでも相手が半分以上、抜群を突くことができればそのまま一匹持っていくみたいなこともできる。一番いかくを入れたいドドゲザンにまけんきが発動してしまう、或いはそれを避けようとするのが毎回辛かった。

 

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リキキリン

足の速いライチュウと一緒にいるリキキリン。データで見ても、ライチュウから見た一緒にいるポケモンランキングで2位、リキキリンから見ても4位といずれも高水準。これは何か相性のいい秘訣があると思い、パルデアの地から遠征させてみたところ、いい具合に嵌ってくれた。

相手の追い風や相手が展開したこちらに不利なトリックルームに対して、トリックルームで返したりするのがメインの仕事のほか、サイコノイズや10万ボルトによる役割遂行も光った。サイコノイズは、相手の回復行動の妨害もできて少しだけ楽しかった。何よりも、テイルアーマーによるいたずらごころを含めた先制技のシャットアウトがかなり強烈で、行動順の盤面制圧の『麒麟』と言わせていただきたい。

相手のトリックルーム読みトリックルーム、などという思い切った選択もやらせるくらいには盤面制圧に奔走してくれた。

 

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ヤバソチャ

一度目に採用した際には使い方がいまひとつわからず、火力が低くて味方を回復してくれるだけの置物と思っていた自分を悔いたい。今では欠くべからぬ大事なメンバーである。

消耗しやすい他のメンバーの隣に後出ししては手軽に回復したり、シャカシャカほうで自分も回復したりと、『盤面制圧の麒麟』に対して、こちらは『体力管理の傑作』と言わせていただきたい。ただ、こちらのヤバソチャにもトリックルームを仕込んでおり、リキキリンが盤面にいない時のサブトリル要員としても動いてくれた。

一つ言いたいのは、技枠が足りない。ちからをすいとるといかりのこなも欲しい。いかりのこなは当初は入れていたが、トリックルームが欲しくなって泣く泣く外した経緯がある。

 

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ダイケンキ ヒスイのすがた

元々は、レジェンズアルセウスにて最初にもらったミジュマルであったが、せいかくがひかえめでなんとも扱いに困った子であったのを、この度ポケモンチャンピオンズという時空を超えた先での大抜擢と相成り、筆者のダブル初マスターへと導いてくれた。

当初は、ライチュウのすばやさを1だけ下げてこちらの準速スカーフで抜けるようにしておき、でんじほうを撃ちたい相手にみずびたしを撃ってサポートをするという、なんとも悪ふざけに満ちた型を採用していた。当然、まもるでやり過ごされるなどしてうまくいくわけもなく、即刻その型は廃止となった。しかし、他に入れたいポケモンも入れ尽くした後で碌にいい代案も思いつかなかったため、きあいのタスキによる行動保証の中で殴りまくる型に変えた。

みずとあくの攻撃範囲が広い上に、ひけん・ちえなみによる交代際のスリップダメージ、クイックターンによる対面操作、アクアジェットによる行動順無視など、うちのパーティの痒いところに手が届いてくれたお陰でイージーウィンへ導いてくれた試合も多い。

 

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メタグロス

本パーティ二枠目のメガ進化ポケモン。

技構成、ステータス配分は潔いまでのフルアタ、HPこうげき極振り。メガライチュウの通りが良くなさそうと判断した場合は、こちらがメガ進化。二匹選出しておいて、試合展開を見てから判断ということもあった。それで試合として成立した理由はライチュウの項目で。

トリックルーム発動要員が自軍に二匹もいる上に、どうせ追い風や相手のトリックルームで行動順が目まぐるしく変わることを鑑みると、メガメタグロスが持つ撃ち合い性能の高いステータスを犠牲にすばやさにリソースを割く意義が筆者には見出せなかった。そこで、ヤケモンのような配分に割り切ったのだが、正解だと思ってる。物理での殴り合いならまず力負けしないそのフィジカルの強さが本当に頼もしかった。

遂行技のアイアンヘッドとサイコファング、ドドゲザンへの打点並びにトリックルーム下では積み技のアームハンマー、ほのお他広く刺さるじだんだというラインナップ。欲を言えば、トリックルームを展開・解除する暇を稼げるまもるがほしい。しかし、筆者はまもるがうまく決まったことがなくて裏目になることが多かったので、入れたとてそれが有効かどうかは、わからない。いわ技やかみなりパンチがあればトリックルーム下でリザードンの上から打点を確保できるし、バレットパンチがあれば削り残しもフォローできるのだが、技枠が足らないのがメタグロスの悩ましいところ。

 

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ライチュウ

お待ちかね本パーティの主軸。

絶対命中のでんじほうによる高火力の押し付けと、まひによる行動妨害が売り。どちらかだけでは、この低い耐久値と耐性では成り立たないが、これを両方セットでできるところがメガライチュウYの強いところだと思うけど、(うちのパーティ単位で言っても重い)ドドゲザンやブリジュラスにもきあいだまで遂行できることこそがこのメガライチュウYの真価だと思ってる。

元々サーナイトを使っていたこともあって、トレース対策は必須だろうということで特性を敢えてせいでんきにしていたが、相手のトレースを見かける機会はほぼゼロだった。相手のでんきタイプへの牽制の意味も込めて、ひらいしんに戻した経緯がある。

運用だが、メタグロスと同時選出することもあった。この場合、余程のことがない限りはメタグロスの方をメガ進化させていた(というか、同時選出でライチュウをメガ進化させた記憶がない)。ねこだましやアンコールでの相手の行動妨害が光る試合もあり、往年のライチュウのような運用だったように思う。特にアンコールだが、ライチュウが思うように動けない盤面もかなり多く感じるので、目の前でまもるやそのほか悠長な補助技を使う相手にアンコールで妨害できる。これがメガ進化必須ではないのがライチュウの強みでもあると思う。くさむすびの採用率が高いのはメガラグラージがメインの仮想敵と思われるが、うちのパーティでは上から草結びを撃つ盤面を整えるのが非常に難しい。おいかぜやこごえるかぜを採用しているポケモンがいるパーティならそういった盤面を整えられるのだろうが、それを加味してもアンコールの採用率が低いのはちょっと疑問である。

ただし! この場合は、でんじほうときあいだまをノーガードなしで当てなければいけないのだ! もうこうなってしまえば気合で当てるしかないのだ。実際、それででんじほうやきあいだまを当てて勝てた試合も二つ三つある。恐らくだが、まさか2メガ選出はしないだろう、したとしても素のライチュウがでんじほうなんて撃たないだろうという相手の『だろう運転』につけ込めた可能性は…微レ存かもしれない。

 

以上。

青梅鉄道公園 視察記

<プロローグ>

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2026年3月にリニューアルオープンとなった、青梅鉄道公園。青梅駅または東青梅駅より徒歩15分の小高い丘の上に立つ、鉄道車両が13機保存されている公園である。

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入場料は大人500円。入口で出迎えてくれるは、写真にあるED60形1号機。今回のリニューアルにて加わった新顔である。こちらは、入場料を支払う手前に鎮座しているので、実質無料で見れる。

 

<大正のハチロク>

早速入場。割り振られた番号はなんと86。大正のハチロクの初号機がいるここでこの番号がもらえるのは嬉しい。てことで、この大正のハチロクたる、8620形初号機とのツーショット。

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ここは、日本での鉄道開通90周年の1962年に開業した保存施設ということもあって、初号機がこれでもかと保存されているのと、ここでしか見られない唯一の生き残りの形式もいる。

8620形の話に戻すと、急行列車、緩行列車、貨物を問わず日本の全国に配備された、使い勝手に優れた形式とのこと。牽引力の係数が粘着の係数よりも低めに設定されていることが手伝って、空転しにくい特徴があったようだ。昭和中期のSL末期には、このハチロクの三重連が峠を攻めてるドラマチックな姿が観測されたようだ。やはりハチロクと称される乗り物は、峠を攻める使命を背負うものなのか……。

670両もの数が量産された形式で、保存車両も一定数いるが、ボイラーを焚いて本線を走らせる本物の動態保存機はいない。厳密には、梅小路にいる8630号が有火の動態で構内を走らせるスチーム号として仕業することもあるが、本線を走ることはない。また、数年前までは、ここから遠く離れた九州で58654号が無限列車に紛しつつ保存運行されていたが、現在は圧縮空気で動くなんちゃって動態保存となっている。

ハチロク特有の哀愁を誘う高音の三室汽笛が本線から聞こえなくなるのは、非常に残念だ。願わくは、梅小路にいる8630号を本線復帰させ…。

 

<明治期の罐>

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この、左手前の不自然な空白だが、元々ここには110形蒸気機関車がいた。

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日本の鉄道開通の1872年にブリテン島からやってきた、10両の機関車のうちの1両だ。現在は、桜木町駅近くの商業施設に鎮座ましましている。来日から150年以上経った現在でも、その鉄道開通の祖となった横浜(現桜木町駅付近)にて、我々にその存在を誇示し続けている。

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ほか、明治期に海を超えてやってきた罐、5540と2221である。この頃の蒸機は、リベットによる加工がモールドを強調させている壮麗さがあり、そこも魅力。先ほど紹介したハチロクにも、少しではあるがリベットが採用されている。f:id:kaki-P:20260606161639j:image

 

<キューロク>

大正の蒸機といえば、もう1形式大事な罐がこの青梅鉄道公園にはいる。通称キューロク、9600形だ。

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貨物用の蒸機で、動輪直径は1250mmと小学校低学年程度の大きさ。蒸気機関車は、動輪の直径がそのままその罐の限界最高速に影響する。ブレーキ装置等が充実しておらず、且つトルクが求められる貨車牽引をするための車両は、小動輪・多動輪という傾向にあった。その権化たる車両が、この青梅鉄道公園にはいるのだが、後述。

700両以上も生産された、信頼性抜群の蒸機であり、保存機も一定数いるが、有火の動態機はいない。真岡の方に、圧縮空気で動く49671号がキューロク館で来場客をピストンで運んでいるようだ。

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余談だが、このキューロクは初ロット生産時は右運転台で生産されていたらしいが、ここにいる9608号は通常の左運転台だった。左側の座席は撤去されているが、運転するための機器が左側に集中しているので、左運転台と見て間違いないだろう。

 

<新顔の電車たち>

今回のリニューアルで、表にいたED60形の他に、3形式の電車がやってきていた。

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この、オレンジの201系電車と中央本線お馴染みの深い青とクリーム色の115形電車は、去年の2025年まで現役だったとか。マジ?道理で綺麗なわけだ。

 

<重要文化財指定 ED16形1号>

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昔からこの青梅の地で鎮座ましましていた重要文化財。電気機関車の草分け的な存在で、その功績が重要文化財たらしめているとのこと。

SL以外はあまり詳しくないのだ。本当に申し訳ない。

 

<昭和の蒸機>

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国産のタンク機関車といえば、このC11形が最もメジャーと言っていいだろう。新橋駅にいるC11 292も、同形式だ。比較的軽量な車体を活かして、地方幹線やローカル線で活躍した。現在でも各地で有火の動態保存機が点在し、扱いやすさや豊富な部品取りがこの令和の世でも評価されている。ここにいる罐はその初号機であり、資料価値は高そうだ。

余談だが、蒸気機関車は得てしてこの煙室扉があるこちらを『前』として認識し、その方向で走らせるのがセオリーであるが、本機はタンク機関車であるため、後ろに邪魔なテンダー(炭水車)がない。つまり、『後』を前にして走らせる運行が現役期では頻繁に行われていたようだ。このC11形の軸配置だが、動力のない先輪が1軸、動力が伝わる動輪が3軸、動力のない従輪が2軸となっている。高速で走るには、動力のない輪軸が多い方が有利であるため、後進運転の方が寧ろ俊足であるという逸話もあるらしい。

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また、昭和の蒸機――というより、SLといえばデゴイチと言われるほどにあまりにも有名な形式、D51形。その452号がここにいるが、隣にいる201系電車を引き立たせるためなのかは知らないが、保存状態がイマイチ。雨やヤレで褪せていて、何のために屋根あり展示にしたのか、首を傾げざるを得ない。もう少しピカピカにしてあげた方が良いのではないか…。野外展示でもキレイな状態を保っているデゴイチを他に知っているだけに、残念でならない。

 

<唯一の生き残り 国産最大のタンク蒸機>

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今回の筆者のお目当ての罐、E10形蒸気機関車。その2号機がここにいる。本形式は、僅か5両のみが生産されたレアな形式であるとともに、現存する罐はここにいる2号機だけ。現在は山形新幹線が通っている板谷峠を越えるために作られた、5軸動輪の大型タンク機関車。ボイラーの太さで言えば、デゴイチよりもデカい。その理由の一つに、動輪が5軸あるのだ。トルク重視のD51形と9600形ですら4軸動輪となっているが、このE10形は9600形と同じ1250mm動輪が5つ並んでいるのだ。

そのデカさが祟って、現役の期間は僅か14年しか与えられなかったという何とも悲しき形式ではあるが、こうして今も我々に存在を証明し続けていられるのは本当に幸運だと思う。

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この罐の魅力は、デカさと希少性だけではない。手前の第二動輪とその奥の第三動輪のフランジに注目していただきたい。

フランジとは、車両が脱線しないように車輪の内側を出っ張らせる凸部であるが、第二動輪は薄型になっている。更に第三動輪は、そのフランジの一切を排除している。これは、曲線で曲がりやすくする配慮であり、第三動輪は動力を伝える為だけの役割に特化しているのだ。これを実車で見られたというだけでも、500円の価値はあったと思う(あくまで個人の感想)。

もう一つ魅力がある。本機は、後進運転を前提に設計されている為、運転台が右側となっている。f:id:kaki-P:20260606170449j:image

上の写真が左側だか、機器類はない。下の写真が右側で、こちらに機器が集中している。
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日本の鉄道では、左側通行で且つ、左側に信号が設置されることが多い。その為、後ろ向きに進むとなれば、この右側に座って乗務することになるが、体は前に、首を後ろに向けて運行するのは、なかなかに苦しかったのではないだろうか…。

 

<超特急 夢の跡>

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0系新幹線電車、この子も昔からこの青梅の地にいる。この写真の後ろに、謎に滑り台が新設されていた。ここが、博物館ではなくあくまで公園であることを思い出すきっかけにはなった…。

話を0系に戻そう。0系新幹線は、東海道引退の頃に筆者がこだま号に乗った思い出もある形式。180センチほどの体格となった今では、ギリギリ寛げる程度の座面だったのは、さまざまな想いが込み上げる。

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<おわりに>

E10形を見る為の500円と思えば、筆者としては満足だった。あとはデゴイチをもう少し綺麗に整備してほしい。

もう少し言わせてもらえるなら、ただそこに車両とその説明板を置くだけの展示にするのではなく、博物館のようにマニアックな説明も付した展示にした方が魅力が増すと思う。あと、ジオラマを復活させてほしい。

以上。

【ネタバレ有り】名探偵コナンハイウェイの堕天使

このシリーズについても、レビューしようと思う。

 

良かった点

・バイクアクションがとにかく疾走感に溢れてて気持ちがよかった。

・名もなき白バイ隊員の体を張ったエンジェル乗り捨てがグッときた。時計じかけの摩天楼に出てきた、冷や汗をかきながら乗客の命を預かるプロフェッショナルをみせた電車の乗務員や、結婚記念日というプライベートを捨てて救助に励む救急隊員を思い出した。

・瞳孔についての言及があったり、堕ちゆくヘリに乗るコナン等、14番目のターゲットを思い出した。

・萩原研二と松田陣平の組み合わせが、藤原拓海と小柏カイの会話にしか聞こえなくておもろかった。

微妙だった点

・「誰が犯人なんだ」という推理をさせる気はなさそうだった点。

 

総評

はなからバイク映画を観に行くつもりで臨んだので、私としては楽しく観れた。

ミステリーの要素の弱さについては、微妙だった点でも挙げた。しかし、自動運転が可能なバイクが使用されているということでアリバイの成立が意味を成さない犯行であることから、ミステリーの常識を現代技術が超越したさまを見せられたように見えた。そのこと自体には特段目新しさはないものの、アリバイに覆われた殻を単車の疾走で轢き壊すさまを見せつけられたカタルシスこそが、この作品の魅力なのかもしれない。

【ネタバレ注意?】機動戦士ガンダム閃光のハサウェイキルケーの魔女【即興感想】

映像、台詞の何から何までとにかくハイコンテクストで、序盤は固有名詞の乱立で理解を追いつかせるのが大変だった。ハサウェイがミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の説明をしてようやく安心したガノタによる、即興感想。

ネタバレ…をなるべく踏まないような感想にとどめるつもり。ネタバレになっちゃってたらゴメンね。

 

エンタメ映画ですか?→微妙
観てどんな感想?→どろりとする
つまんなかった?→それはない
じゃあ楽しかった?→それもない。けど、ガノタであれば純文学を履修する感覚で観るのはいいと思う。
何が魅力?→宇宙世紀に真剣に体当たりしようとしてる

 

やっぱり、世界観に本気でぶつかる作品はそれだけでパワーを感じるよね。夢の平行世界に逃げたどこかのなんたらアク●と違って。あっちもあっちで妙な設定の深さはあったけども。

 

機会があれば、がっつりネタバレ有りの感想も書くつもり。

【ネタバレ注意】機動戦士ガンダムGQuuuuuuX視聴終了

標題のタイトルを完走した感想。

 

劇場公開より筆者が気になっていた、『GQuuuuuuXをやった意義』については、とりあえず「キャラクターの救済」と読み取れた。

 

アマテ(マチュ)…『こちら側』の人間の代表として、一人の少女として、『普通からの脱却』『憧れの対象からの好意の返答』という形で救済される。

ニャアン…独りで生き抜いてきた今までとは違う、マチュというMAVを得られた。

シャア…シャリアという、先を見据えた先輩からの叱咤を受け、これからの生き方の指針を示してもらう形で、正史とも違う未来の生き方をもらった。

ララァ(ジークアクス時空)…シャアと出会えた。

ララァ(シャロンの薔薇)・後述

シャリア…緑のおじさん、ヒゲマンと親しまれる存在になれた。荒っぽいやり方ではあるが、シャアに生きる道標を示せた。エグザベに救われた。

 

シャロンの薔薇があの後に旅立ったのは正史時空若しくは未知の時空なのではないかと、私は解釈した。もし、未来にアクシズショックが待つ正史時空だとしても、ララァ個人としてはシャアとアムロが所謂『戯れる』絵図を見守れる立場には居られるため、不幸とも言いづらい……のかもしれない。

このように、個人個人のキャラクターに焦点を当てて解釈すると、製作陣のやりたかったことがよくわかるように見える。

 

では、これをもっと大きな枠、「ガンダム作品としてやりたかったことは何か」と問われると――。

エヴァンゲリオン等を手掛けたプロによる二次創作』。こうと断じざるをえない。

 

昨今では、数十年前にやった作品の焼き直し、続編といった、『過去の作品ありきでの商品展開』がトレンドのように見え、ガンダムも、シードフリーダムやハサウェイといった作品からして、例外ではない。

中でもジークアクスは、これの典型中の典型と言ってよく、はっきり言うと『目新しさはなかった』。長年のガンダムファンとしては、どちらかと言うと『慣れ親しんだもので弄くり回して遊ぶ』方が、楽しみ方としては正しいのかもしれない。

因みに、目新しさがないと言ったが、ガンダム作品としては確かに異色なメカデザインだが、スタジオカラーが製作したエヴァンゲリオンと意匠や演出が酷似しているところが多く、新鮮さは足らなかった印象だった。

 

映像についてだが、概ね不満はなかったが、一点だけ大きな不満があった。

11話のエグザベ率いるニュータイプ部隊だが、棒立ちのまま次々と撃墜されている描写には、申し訳ないが『手抜き』と感じた。

これについては、『見栄重視』と言われるガンダムSEEDシリーズでも似たようなことが言及されるが、あちらは作品を通して『そういった作風』であることから、さほど違和感はない。しかし、本作はMAV戦等動きに非常に拘った描写をしていた作品であるうえに、ビグザム隊を全滅させたニュータイプ部隊の最期である11話の同シーンには、たいへん落胆してしまった。

 

以上、まとめると。

・映像作品として、やりたいことも伝わるし、基本的には映像の細かいところにも凝っているが、決定的に手抜きと見られるシーンがあり、それが悪目立ちする。

・目新しさはなく、慣れ親しんだおもちゃで弄り倒す楽しみ方を映像で体現した、まさしく『プロによる二次創作』。

・これを面白いという人の気持ちもわかる、面白くないという人の気持ちもわかる。

・筆者は『散々遊んだジェットコースターの喩えを仲間から聞いてはゲラゲラ笑った』、いわゆる『中高年の飲み会のノリ』程度には楽しめた。

 

 

――果たして次のガンダムもこれでいいのか?

それは、激しい議論を呼ぶファクターとなることには間違いないだろう。

 

 

 

 

【ネタバレ注意】機動戦士ガンダムGQuuuuuuX 感想

標題の劇場作品、ジークアクスを鑑賞してきたので、備忘録がてら感想を綴る。

感想は、内容に容赦なく触れるものとなっているので、標題の通り、ネタバレに注意してご覧を。

また、最速の感想をお届けしたいという筆者の我儘が本旨であるため、まとまった感想を保証するものではないことはご了承いただきたい。

 

聞き覚えのあるアバンナレーションとBGM、見覚えのあるコロニー居住区の画角。やはり、ファンの皆さんが事前に考察した通り、本作はUniversal Century(宇宙世紀)の世界線であることが明らかとなった。

宇宙の星屑の描写に違和感はあったが、ビルやコロニーなどの構造物のディティールはさすがスタジオカラー。こういった描写の精緻さはエヴァンゲリ○ン等でもよく見てきた。

冒頭にお馴染みの赤いザクも出てきてからの、そのパイロットの「赤い人」が「ガンダム」と呼ばれる兵器に乗り換えるまでを見て、「ここまでやるか」と唖然すら覚えた。あまりに耳慣れたBGMとSE、でも目の前で見せられる映像は違う展開。これを筆者は「陵辱」と表現したいのだが、流石に暴論だろうか。

とはいえ、ジオンカラーの木馬はなかなか格好よかった。バトルの描写も、オメガサイコミュのダミー○ラグ含めて、スタジオカラーのやりたいことにうまく落とし込めてるように思えた。上映時間81分の中で、展開に中弛みのようなものは感じられず、適度に戦闘シーンが織り交ぜられていて、映画館ならではの迫力のスクリーンと音響も相俟って、飽きは来なかった。

赤い人――もといシャアがガンダムに乗ることで、形勢はジオン有利――確かにそうだが、そうとも言い切らなかったのは、「偉い」と思ってしまった。シャアも行方不明になるし。あと、シャリア・ブル好きの製作陣は一体どなたなのか()

ここまでの流れを見るに、「ガンダム伝説におけるアムロの存在否定」と、「ガンダムホワイトベースのジオンによる陵辱」が意図的に描写されており、長年のガンダム視聴者の癖(ヘキ)を曲げるのに十分であったと思われる。なぜこれほどまでに挑戦的な作品を作ったのか、なぜ宇宙世紀でなければいけなかったのか(宇宙世紀以外の暦が使われたオルタナティブではだめだったのか)、その必然性がこの後のストーリーで解きほぐされることを期待したい。

 

以上のことから、筆者の立場からして本作は、「オススメはしにくい作品」と言わざるを得ない。理由は二つ。

①長年のガンダム視聴者の皆さんに対しては、これまでの認識を捻じ曲げる――「もしジーンが作戦に参加していなかったのなら」、或いは「スタジオカラー若しくは新しいバンダイナムコフィルムワークスの提示する宇宙世紀なら」のifの世界線が描かれる物語であるため、視聴者によっては拒絶反応の出る類であると容易に想像できるため。

※「古参のガノタはネタバレを食う前に早く見るべき」という意見も散見されるが、それは確かにそうだ。しかし、それを私の立場で自信を持ってオススメできるかと言われると首を縦に振れないので、やはり「自己責任」と言わざるを得ない。

ガンダムとしては初見とする皆さんには、一応長年のガンダム視聴者と騙る筆者としては「これまでの宇宙世紀作品を正として見てほしい」という我儘を払拭しきれないため、本作を「入門として欲しくない」。

 

とはいえ、一映像作品として言う事はないので、万が一これを読んで気になってもらえたのなら、是非映画館へご鑑賞あれ。

 

 

※補足

ここで言う「陵辱」について、その受け手は「無垢な存在ではない」。筆者は、ガンダムによって固定観念を壊され続けてきた所謂「老人」であり、新しい存在との関わりそのものには愉悦をおぼえる。よって、一般にイメージとして持たれるそれとはやや「ズレ」があることには留意されたい。