ファイアーエムブレム風花雪月ルナティック(黒鷲・紅花の章)を終えて

サイドテール&メイド服のエガちゃん。皇帝陛下なのにメイド服が似合うとはこれ如何に…
それにしても、発売から数ヶ月経った今でも、追加コンテンツの供給があるのはスバラシイ。


今回は、FE風花雪月の帝国ルート覇王ルート(紅花の章)をプレイしてのまとめ記事である。
攻略本のせいで帝国ルートがどっちの意味なのか混乱しちゃうのほんと不便なんだけどどうにかならんものか

プレイする際に設けたルールは以下。
・ルートは黒鷲の学級(アドラーラッセ)、紅花の章
・難易度は、ルナティック・カジュアルモード
・引き継ぎ要素なし、アミーボやオンラインを使った外部との連携もなし
・課題協力、スカウト有り
・その他、詳しくは下記参照

筆者は、全4ルートのハードモードを既にクリア済み。青獅子ルートは、ルナティックモードでも1周クリア済みで、クリア記事を投稿済み。
また、その前回の青獅子ルート(蒼月の章)の記事にて、ルナティックの恐怖を綴ったので今回は割愛する。

また、今回は黒鷲ルートという、物語の途中で分岐のあるルートとなっている。
ファイアーエムブレムifよりも分岐が多くて、どっちがifなんだかこれもうわかんねえな?
そこで、第一部天馬の節(2月)の分岐までデータを共有して攻略した(正確には、都合により2月より別データとして攻略)。
つまり、紅花の章に進むにはフレンが、もう一方の銀雪の章に進むにはエーデルガルトとヒューベルトが強制離脱するため、攻略の都合上育成がある程度無駄になるというハンデを背負った攻略となった。
ノーマル初見プレイ時に踊り子を持ち逃げしたエーデルガルトマジで許さんからな


今回はユニットの考察に入る前に、いくつか攻略が難しかったステージがあるので以下に特記する。(合計3ステージ)

・第一部角弓の節(9月)秘密の地下道の戦い
エーデルガルトが出撃できない章。タンク役を担える成長をしていたのが当時エガちゃんしかいなかったため、ワープ床が沢山ある右上の部屋侵入時の増援を捌き切れず、右側から進軍する人数を3人→2人に減らして、左側から進軍する残りの本隊と合流させて増援を挟撃する進路を選択してようやくエミール以外全滅クリア。宝箱はかなりギリギリだった。

・第一部孤月の節(3月)ガルグ=マクの戦い
増援のファルコンナイトの攻速と火力が、受けが全く成立しないほどに強力だった。回避の高いフェルディナントで釣って、不利にならないような配置になんとか誘導して攻略。
敵将は応撃持ちだったが、砲台を利用すれば安全に体力を削れた。
???「くくく…魔道砲台がガラ空きですよ、大司教殿」

・第二部大樹の節(終章)フェルディアの戦い
4〜5ターン目で出現するファルコンナイトの増援の処理、高回避率のツィリルの処理に大変困った。
前者は切り返し持ちカスパルを上手いこと配置して被害を最小限に抑え、後者はレオニーの近距離連射で対応。
ツィリルの持つスキル「鋭敏な感覚」が2距離以遠の攻撃の回避率が上がるものだったので、1距離でかつ連続攻撃できる近距離連射持ちのレオニーが最も有効だった。
敵将は他の敵ユニットを全滅させた後だったため、ヒットアンドアウェイ戦法で余裕。
レア様実はベレス先生が味方にいないから本気出せてないんじゃ…


それでは、各ユニットを振り返ろう。


ベレス

▽経験した兵種
平民、剣士、兵士、傭兵、盗賊、ペガサスナイト、ソードマスター、ニルヴァーナ
▽雑感
通称ベレスてんてー、またはおっぱい先生
ドチャクソ美人かわいい。先生とお茶会したい…
今回は美人女教師の方に。力がムキムキに育ってくれたおかげで、攻略がだいぶラクになった。
分岐後のこちらの方の先生は、エガちゃんの方もいい感じに育ってくれたことも手伝って、最前線というよりは前線〜後衛をウロチョロしつつ攻撃したり味方の回復をしたりとやらせることが多く、いざ殴らせても強力だったため、強制出撃ユニットにして然るべき性能を備えていた。
セクシービューティー万歳!!
むっつり美人なだけかと思いきや、ベルナデッタが食虫植物の話をしだした瞬間にイヤそうな顔をしたり、レオニー&リンハルト外伝では驚いた顔をしたりゴネるような顔をしたり、シルヴァンに口説かれては明らかにムッとしたりと、その時に出る表情が意外にも愛くるしいのだ。


エーデルガルト

▽経験した兵種
貴族、兵士、戦士、ブリガンド、ペガサスナイトドラゴンナイト、ドラゴンマスター
▽雑感
通称エガちゃん、またはエーデルコング。本軍の飛行兵四人組…空軍四天王の一人にして、文句なしの怪力枠。
紅花の章一周目のハードにて攻略した際は、カイゼリンレベル40で力25というヘタレ大惨事が起き攻略に影響が出るほどの足手纏い皇帝だったが、今回の育成ではある程度成長吟味もしたため、軍一番の剛力に成長。
今回のドラゴン乗りのエガちゃんは、主に以下の点が強力だった。
・勇者の斧
その剛力を無理矢理押し付けられるような処理能力の高さが光った。
・アイムール
専用戦技「狂嵐」と再移動が可能なドラゴンマスターとの相性が抜群に良く、狂嵐一度の使用で16マスも移動が可能。また、単発火力も優秀だった。
・ボルトアクス+
守備>魔防の相手(主にフォートレス)に対して、反撃を受けずにダメージを与えることができた。また、アウロラの盾を装備させてスナイパーに対して迎撃することもできた。
技がやや低めで少しノーコンなのは玉に瑕だったが、支援効果やカスパル支援(個人スキル「喧嘩好き」の効果、隣接する敵ユニットの回避率-10%を利用)などで補完できるレベルではあった。
飛行ユニットとしてはやや不安の残る速さだが、剛腕のお陰で攻速落ちは殆ど気にしなくて良かったのと、ペガサスナイトを経由して飛燕の一撃を習得していたため多少の不足は補えた。
今回の育成では、アーマーロードとカイゼリン計2つの専用職は、性能・成長率共に今一つなことに加え、マスタースキルも今一つなため一切使わなかったが、正解だったと思っている。
そして、この紅花の章では特にクローズアップされるエガちゃんを発端とする一連の戦乱についてだが…
紋章至上主義を筆頭とした現在の在り方に懐疑的なセテス、クロードなどとは、帝国以外の人間であっても対話を重ねれば和解の余地はあったと思われるし、もしそれが成功すれば、既存秩序の象徴たるガルグ=マクを襲撃するといった過激なことをせずに済んだ可能性も考えられたが…
闇蠢諸共既存秩序をぶち壊したいエガちゃんとしてはやはり対話の余地はなかったのかなとも考えられる。
それを理解した上でも、エガちゃんを推せるかと言われると…うーん…首を傾げざるを得ない。
そも、覇王ルート自体が取ってつけられたようなシナリオが散見されて、それも相まって推し切れない…その他、細かく作品が作られている部分が多いだけに、勿体ない。


ヒューベルト

▽経験した兵種
貴族、修道士、メイジ、ウォーロックダークナイト
▽雑感
通称ヒュー君、宮内卿、くくく。
序盤より魔力の高いダメージソーサーとして活躍。
ダークナイトになってからは、火力と移動力に磨きがかかり、スライムやデスといったような3距離魔法も覚えているため、ヒットアンドアウェイもお手の物だった。
今作は騎馬の移動が制限される地形が全体的にかなり多いマップ構成だっだが、降りても移動力が6あるので、悪路での進軍でも思ったほど遅れを取らなかった。
また申し訳程度に鍛えた信仰を活かしてサブの回復役も担えた。本軍の回復役は他にも、リンハルト、ドロテア、ベレスてんてー、リシテアがいたが、この中では唯一の騎兵で回復後に再移動ができて使い勝手が良かったため、意外と杖を振る機会も多かった。くくく…背教者と罵られる我々が信仰を鍛えて味方を回復するとは…何とも皮肉で背徳的なことですな…


フェルディナント

▽経験した兵種
貴族、兵士、ブリガンド、ドラゴンナイト、ドラゴンマスター
▽雑感
通称フェル君。またはエーギル。
個人スキル「自信家」による命中・回避の鬼。今回の攻略ではドラゴン以外の職に就かせようとも考えたが、回避+10%の職補正が乗り、飛行技能を伸ばして得られる警戒姿勢+、今作一で使い勝手の良い飛行職をやはり使いたいと思ったため、青獅子ハード、黒鷲ハード時から引き続きドラゴナイト=フォン=エーギルをしてもらうことにした。
ファルコンナイトなど、攻速が高く力守備ともに高水準で他でまともな撃ち合いをすれば一発でロストするような強力なユニット相手には、「当たらなければどうということはない」エーギルの出番。守備も順調に伸びていたため、仮に一発くらいは被弾しても致命傷にはならずに済んでいた(とはいえ、個人スキルが効かなくなるので、回復は即刻必要)。
ファルコンナイトの他にも、パラディンやアサシンなどの剣持ち槍持ちユニット全般の釣り出しには大体フェル君を使っていたため、フリーマップ含め非番のステージがかなり少なく、最も信頼の置けるユニットとして重宝していた。さすが貴族の中の貴族。


リンハルト

▽経験した兵種
貴族、修道士、メイジ、ダークメイジ、ビショップ
▽雑感
通称リン君。
白魔法のラインナップが豊富だが、残念ながらグレモリィになれない歯痒いユニット。
削り性能を高めるために、ダークメイジを経由して蛇毒を習得させたが、果たして必須スキルだったかどうかは…よくわからない。ただ、スキル枠が余ってた中盤ごろまでは、持て余さずには済んだが…。
前述の通り、本軍の回復役(魔法を使えるユニット)がかなり多かった影響でリン君の負担はかなり軽く、回復以外のワープやレストなどの特殊杖を使うタイミングにあまり困らなかったのはGOODだった(ワープにしても、リン君よりも範囲が優秀な使い手のリシテアがいたため、魔法系の残弾数をあまり気にしなくてよかった)。
また、唯一のエクスカリバー使いなので、主に対ファルコンナイトへの攻め手が足りなくなった時のもう一押しにも一役かった。ま!銀雪の章ならわたくしもおりましてよ?


カスパル

▽経験した兵種
貴族、戦士、ブリガンド、グラップラー、ウォーマスター
▽雑感
低初期値の晩成型ユニット。
ブリガンドくらいまでは要援護のユニットだったが、グラップラーになって鬼神の一撃と格闘の達人を両立できるようになってからは積極的に殴りに行けるユニットになるまで成長。おまけに個人スキルと籠手との相性が良く、エーギルの次に命中の安定しやすいユニットだった。また、エガちゃんの項でも書いた通り、カスパルが戦闘していなくても有効な個人スキルなので、あと一歩命中が足りないといった時にも役に立った。
ウォーマスターのマスタースキル「切り返し」を習得してからは、ファルコンナイトなどの攻速の高い相手にも釣り出せるようになり、釣り出してそのまま撃破するなどという芸当もこなせるようになった。


ベルナデッタ

▽経験した兵種
貴族、戦士、アーチャー、スナイパー、ボウナイト
▽雑感
みんなだいすきベルちゃん。
今回の攻略では2軍落ちしたマスコット枠だった。けど、ベル的には副官やお留守番の方が良かったんじゃなかろうか


ドロテア

▽経験した兵種
平民、修道士、メイジ、ビショップ、踊り子、グレモリィ
▽雑感
踊り子やその他魔法使い系を中心に育成。
踊り子の資格を得られる白鷺杯はルート分岐前であるため、どちらのルートでも先生についてきてくれるドロテアに。銀雪の章でもついてきてくれるなら、ヒューベルトにしていたのだが…
魔力や速さについてはリシテアの方が数段優秀だが、持ち物なしで三距離魔法を撃てることと、魅力が高く計略を当てやすいことはかなりのアドバンテージだった。


ペトラ

▽経験した兵種
平民ブリギットの王族なのに平民とはこれ如何に、戦士、ブリガンド、ペガサスナイト、盗賊、ドラゴンナイト、ドラゴンマスター
▽雑感
赤組のスピードゴリラ。だけど、ルナティックだと敵の攻速があまりに高過ぎるせいでペトラでさえも追撃をもらわないように調整するのも一苦労で、スピードをあまり活かせなかった。しかし、第一部の鷲獅子戦では、高い速さを活かして盗賊となってディミトリとクロードの両者が持つ回避の指輪をくすねることに成功した。
一方で、ある程度成長吟味したので、力を順調に伸ばすことができた。
本軍の空軍四天王の一人で、フェル君がいない時のファルコンナイト釣り出し役を担うことも。個人スキルのお陰で経験値ドロボーの常習犯枠…なのだが、体力の多い敵将魔獣相手に必殺を出してくれて手数が減って助かった場面も。


フェリクス

▽経験した兵種
剣士、傭兵、勇者、アサシン、ソードマスター
▽雑感
お馴染み青ゴリラ三銃士の一人。第一部飛竜の節(10月)にスカウト。ベレスてんてーに次ぐ剣枠として活躍。
紅花の章は物語全体が短く、育成時間が多く取りにくいルートであるため、スカウト組は特に寄り道の育成が難しい。そのため、セオリー通りに剣術をベースにした育成が無難と判断し、勇者アサシンソードマスターを中心とした職に落ち着いた。
フェリクスは序盤での鬼のような強さがウリだが、中盤以降の安定した力と速さも十分に頼もしかった。(ルナティックでは二発以上をまともに喰らったらどうせ致命傷となってしまう事が多いため、耐久よりも火力が重視されやすい)
スカウトして心が傷んだ枠その2。(即スカウトしたシルヴァンがその1だが、フェリクスと入れ替わりで2軍落ちしたので、その意味でも心が傷んだ…)
元々ディミトリや父ロドリグとは仲違い(とも言えないか?)をしていたが、エガちゃんの覇道に付き合う事になって明確な確執となったということで一応の理屈は立つもののやはり…。


リシテア

▽経験した兵種
修道士、メイジ、ウォーロック、ビショップ、グレモリィ
▽雑感
テュルソスの杖を片手に魔法を放つ姿はまさに魔砲少女りしてあなのは。またの名を闇魔法試験パスハンター 。第一部赤狼の節(11月)にスカウト。
説明不要の高火力魔法アタッカーで、テュルソスの杖や射程+1のスキルを盛って魔法を放つ姿はまさに自走式魔道砲台。これのお陰で、進軍スピードの遅さを十二分にカバーできた。
紅花の章では、死神騎士は敵として登場しないため、騎馬特効のダークスパイクTよりも魔防無視のルナΛの方が重宝された(それでも、ダークスパイクTは高威力高命中なため、出番はあった)。
テュルソスの杖は、デメリットなしで自身の魔法の射程を伸ばせると共に、たまに発動するお守り、大盾・聖盾も事故率減少に役立った…かもしれない
この子はスカウトしてもあまり心が痛まない…というか、士官学校や教団関係者を片っ端から轢き潰していく紅花の章においては、覇道を進む先生の背中を押してくれる数少ない癒しキャラ。抱きしめたいなリシテア!!


イングリット

▽経験した兵種
ペガサスナイトソシアルナイトパラディンファルコンナイト
▽雑感
空軍四天王の一人、青組のスピードゴリラにして、最も長距離を移動できるユニット。
前回の青獅子ルナティックと同様、対魔法ユニットの迎撃や撃ち合い、奇襲やヒットアンドアウェイなどが主な仕事。
メインウェポンは紋章一致の英雄の遺産、ルーン。銀武器よりも高命中高威力且つ使い勝手の良い専用戦技有りと、第一部で入手できる遺産にしてはかなり優秀。
終盤付近ではグラディウスも愛用。他にもレオニーが使えたが、彼女は本人とリン君外伝で入手できる神聖武器「尽きざるもの」が持てたので不要だった。
これのお陰で魔法に対してもある程度迎撃が可能で、性能の割には比較的軽量なので、主に終章で高威力の2射程攻撃が捗ったが、迎撃して殴るだけならボルトアクス+を持ったエガちゃんの方が火力が高く優秀だったため、今回の攻略でのイングリットはやや影が薄かった。


レオニー

▽経験した兵種
兵士、ソシアルナイトパラディン、スナイパー、ボウナイト
▽雑感
髪型とお化粧を変えて5年後にビックリ変身した子。イングリットやベルナデッタも5年間でだいぶ印象が変わったが、レオニーが最もセクシーに変貌を遂げたように思える。
ベルナデッタが2軍に降板しそうだったので、そのピンチヒッターとして第一部天馬の節(2月)にスカウト。以降、獅子奮迅の活躍を見せてくれた。
レオニーの個性が最も活きたのは終章。
2距離以遠から攻撃しようにもスキル「鋭敏な感覚」の高回避率に苦しめられ、接近戦を仕掛けようにも力と攻速が凶悪で返り討ちにあうツィリルに対し、レオニーの持つ戦技「近距離連射」が役に立った。飛行特効をそのままに1距離で2回攻撃できる手段は、(こちらから攻撃する場合は)この手段のみで、まさにこの対ツィリルのために誂えたかのような戦技である。
また終章では、尽きざるものでゴーレムの障壁を一発で壊す役目も担い、計略の回数節約並びに処理速度向上に一役かった。


以上。次回は2月から分岐した銀雪の章の方の完走記事、お楽しみに。